重厚にして優雅。
繊細にして、かつ荘厳。
1400年もの間、端正な美しさで日本の風土に溶け込んできた〝いぶし瓦〟。
多くの形や色彩をもつ瓦の中でも、趣深い味わいと洗練されたデザインでひときわ際立った表情を見せるのが、日本瓦の代表格、いぶし瓦です。
いぶし銀の深遠な色合いと独特の質感が連なる『甍の波』は、まさに日本人の心の原点。もっとも安らぎと郷愁を覚える風景といっても過言ではないでしょう。
屋根の上でどっしりとした建物を守り、荷酷な自然を受けとめながらその自然に溶け込み、さらに自然と一体化する力強さ。
もちろん、その伝統美は一朝に出来上がったものではありません。
瓦づくりは、土と炎と水の究極の融合---
そのには、土を捜し求め、水に祈り、燃え上がる炎に命の息吹を吹き込んだ瓦師たちの長い努力と苦闘の歴史が隠されていることは言うまでもありません。
良い土と豊かな水と力強い炎と…
古より良質の粘土を産し、鮮烈な水に囲まれたここ伊賀、名張の地に、こうした瓦づくりの伝統が息づき、長い時を重ね得たのも当然のことかもしれません。まさに〝良い材料が良い職人を育てる〟の例え通りに。
〝風土に合った土を使って瓦を焼き、地(じ)の建物の屋根に葺く…〟
その土地の風土に育てられた瓦は、その地に使われてこそさらに美しさを増し、伝統の重みを輝かせることができます。
私たちが山紫水明のこの地で、いぶし瓦づくりの伝統を受け継いで、すでに100年。今こそ、長い歳月をかけて瓦師の技と感性が作り上げた瓦の永遠の命を、次代へ伝えることの大切さを思います。
真に良いものを今日から明日へ、そして、永遠へ。
『天の恵みに感謝し、神への祈りを怠らず、家屋の天を飾る気持ちを忘れず…』
瓦づくりにすべてを傾けた初代の語りを支えに、暮らしと自然の調和を目指すいぶし瓦づくりの伝統をいつまでも守り続けていきたいと考えます。
いぶし瓦(燻瓦)の製造 / 瓦の葺き替え(吹き替え) / 瓦の張替え(張り替え)・修理・修復 / 雨漏りの修理 / 神社・お寺・仏閣・文化財・公共建築・一般住宅などの屋根工事全般
鬼瓦や家紋入り瓦などの特殊(特種)瓦・オーダーメイド瓦の作製 / 太陽光発電システムの設置 / 洋瓦やカラーベストなどの屋根材全般の施工
名張市 | 伊賀市 (上野・阿山町・島ヶ原・大山田村・青山町) | 津市 (久居・河芸町・芸濃町・美里村・安濃町・香良洲町・一志町・白山町・美杉町) | 松阪市 | 伊勢市 | 志摩市 | 鳥羽市 | 鈴鹿市 | 亀山市 | 四日市市 | などを中心とした三重県内及び、
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